高度成長期には多くのマンションが建設され、それらは築40年を超えつつあります。
居住者の高齢化に伴う管理組合運営の困難化、修繕計画と修繕積立金の不整合、昭和56年以前の建築物の耐震対策、また理事の成り手不足、管理会社及び理事会の不在マンション等々、世田谷区には30戸以下で築年数の古いマンションが数多く存在し、空室率も12.8%に達しているという異常事態に面しており、多種多様な問題を抱えています。
区内の分譲マンション管理組合の関係者や世田谷区マンション交流会へご参加いただいた方々から、「具体的な解決策や方法を知りたい」という声が上がってきており、より細かな対応をするためには既存の体制ではなかなか難しいため、別働可能で且つ信頼性のある会が必要となっております。
上記課題の解決のためには、マンションの所有者や居住者がマンション管理運営についての知識を深めることやコミュニティ形成を進めることが必要と言われておりますが、なかなか進展しておりません。
そのために、マンション所有者や居住者に対し、建物の維持・管理などの技術的な面での知識を高めるための学習の機会をつくることやマンション居住者のコミュニティ意識やモラルなどの精神的な面の向上のため自立の支援を行う必要があります。
私たちはマンション所有者や居住者の中で出てくる悩みや問題点を共有し、より具体的な解決策を探るべく「特定非営利法人世田谷マンション交流会」を設立することに至りました。